PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
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高知ライブエール・プロジェクト
爆音映画祭 IN
高知県立美術館
ARTIST FOCUS #04 甫木元空展 関連イベント
2024年01月20日[土] - 2024年01月21日[日]
日時|2024(令和6)年1月20日(土)・21日(日)
会場|高知県立美術館ホール
入場料|[プログラム券(各プログラム入替制)]1プログラム1,000円
*「マッドマックス 怒りのデスロード」のみ、単体500円でご覧いただけます。
*当日券のみ
*全席自由・税込
*未就学児のご入場はご遠慮ください
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。割引料金:《1プログラム券》700円(税込)
主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名|JAPAN LIVE YELL project
協力|boid
後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送
爆音映画祭、再び。
樋口泰人のプロデュースのもと、音楽ライヴ用の音響設備をフルに使い、極上の音響と音量で映画を体験する「爆音映画祭」。今回は高知県立美術館で行う映画作家・甫木元空の個展の関連イベントとして、およそ10年ぶりに高知県立美術館ホールにて開催します。上映作は、爆音初上映のものから定番まで、甫木元が中心となって選出。今回だけの特別なラインナップをお楽しみください。
フライヤーPDF▶爆音映画祭IN高知県立美術館.pdf
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上映プログラム ※各プログラム入替制 ※開場は各プログラムの15分前
1月20日(土) | 1月21日(日) |
【プログラム1】 13:00~14:59 15:10~17:10 |
【プログラム3】 10:00~10:35 10:45~13:05 |
【プログラム2】 17:30~21:07 |
【プログラム4】 13:45~14:49 15:00~16:39 |
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【特別プログラム】 17:00~17:45 予定 ※プログラム券の半券をお持ちの方はご入場いただけます |
【プログラム5】 18:00~18:59 19:10~20:57 |
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1月20日(土)
■ プログラム1
13:00~14:59
「ロビンソンの庭」
1987年/119分/日本/カラー/DCP
監督:山本政志 脚本:山本政志、山崎幹夫
出演:太田久美子、町田町蔵、上野裕子
流れ者が集まる外国人ハウスで暮らすクミ。ある日、緑が生い茂る廃墟に迷い込んだクミは、奇妙な懐かしさを覚えてそこに移り住む。昼は畑を耕し、夜は星を眺めるロビンソン・クルーソーのような生活が始まるが……。終末観と生命力の対比を神秘と幻想で描いた、山本政志監督の劇場映画デビュー作。音楽は、スーダンの民族音楽家ハムザ・エル・ディン、NHK特集『地球大紀行』の吉川洋一郎、そして、高知出身の江戸アケミが率いた異色のファンク・ロックバンド『じゃがたら』が担当。美術家の前本彰子が廃墟の幻想的な”赤い部屋”を手がけるなど、個性豊かな才能が集結した。第37回ベルリン国際映画祭 zitty賞、第42回ロカルノ国際映画祭審査員特別賞などを受賞。
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15:10~17:10
「マッドマックス 怒りのデスロード」 R15+
2015年/120分/アメリカ/カラー/ブルーレイ
監督:ジョージ・ミラー 脚本:ジョージ・ミラー、ブレンダン・マッカーシー、ニコ・ラザウリス
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン、ゾーイ・クラビッツ
文明社会が壊滅し、資源も枯渇した世界。愛する家族を奪われ、荒廃した大地でさまよう元警官のマックスは、凶悪なジョーの軍団に捕らわれる。そこへ現れたのは、ジョー配下の女戦士フュリオサ。ジョーへの反逆を計画するフュリオサらと協力し、マックスは自由への逃走を開始する。荒廃した近未来を舞台に繰り広げられる復讐劇『マッドマックス』シリーズの第4作。監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当し、主人公マックスをトム・ハーディが演じた。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか10部門でノミネートを受け、編集、美術、衣装デザインなど合計6部門で受賞を果たした。
*「マッドマックス 怒りのデスロード」のみ、単体500円でご覧いただけます。
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■ プログラム2
17:30~21:07
「EUREKA ユリイカ」
2000年/217分/日本/カラー/DCP
監督・脚本:青山真治
出演:役所広司、宮崎あおい、宮崎将、斉藤陽一郎
九州の地方都市で起こったバスジャック事件。バス運転手の沢井と、乗客だった10代の直樹と梢の兄妹は辛くも生き延びたが、心に深い傷を負う。沢井は町を出て消息を断ち、兄妹は引きこもって二人きりで暮らすようになる。2年後、町に戻った沢井は、兄妹の自宅で共同生活を始める。そこに兄妹の従兄・秋彦も加わり、4人は過去を振り払うように再びバスに乗り込んで旅に出るが……。繊細なモノクロ映像を駆使して、心に傷を負った人々が再生していく過程をじっくりと捉えた人間ドラマ。第53回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞を受賞した。2022年に逝去した青山真治監督の代表作。
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1月21日(日)
■ プログラム3
10:00~10:35
「赤ずきん」
2008年/35分/フランス/カラー/35ミリ
監督・脚本:青山真治
出演:ジュディット・シュムラ、ルー・カステル、アルバン・オマール、ジャン=クリストフ・フォリー
若いデルフィーヌは、祖父が残したダイナマイトとそれを持っていると思われる男を探すため、パリ郊外のジュヌヴィリエを放浪する。デルフィーヌはやがてダイナマイトの所在を突き止めるが……。ジュヌヴィリエ国立演劇センターの依頼により、オールフランスロケのなか軽やかに撮られた中編。撮影の2年前、2006年にこの世を去ったスイスの映画監督ダニエル・シュミットとの思い出に捧げられている。
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10:45~13:05
「アネット」
監督:レオス・カラックス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ
2021年/140分/フランス・ドイツ・ベルギー・日本/カラー/DCP
ロサンゼルス。攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンのヘンリーと、国際的に有名なオペラ歌手のアン。“美女と野人”とはやされる程にかけ離れた二人が恋に落ち、やがて世間から注目されるようになる。だが二人の間にミステリアスで非凡な才能をもったアネットが生まれたことで、彼らの人生は狂い始める……。鬼才レオス・カラックスによるダークファンタジー・ロック・オペラ。ロン&ラッセル・メイル兄弟のバンド『スパークス』が、ストーリー仕立てのスタジオアルバムとして構築していた物語を原案に、映画全編を歌で語り、全ての歌をライヴで収録した。第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
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■ プログラム4
13:45~14:49
「天竜区奥領家大沢 別所製茶工場」
2014年/64分/日本/カラー/ブルーレイ
監督:堀禎一 制作:内山丈史
山の生活をテーマとした、堀禎一監督初のドキュメンタリー作品『天竜区』シリーズのひとつ。舞台は、静岡県浜松市の最北部にある急峻な山の中腹、標高740mに位置する斜面集落、大沢集落。堀は2013年6月より大井川流域、天竜川流域のロケハンをはじめ、天竜区奥領家大沢集落に偶然辿り着いた。そして、眼前に麻布山を望み、深い谷の底を流れる白倉川の清流を見下ろす位置にある集落の眺望に心を打たれて撮影を開始。本作は5月後半、新緑の季節に行なわれる大沢の急勾配での茶摘み、そして製茶までの工場での加工の様子を静かにとらえている。小規模予算・スタッフの撮影には、ジャン=クロード・ルソー監督作品の影響がある。
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15:00~16:39
「ミツバチのささやき」
1973年/99分/スペイン/カラー/DCP
監督:ビクトル・エリセ
出演者:アナ・トレント、イザベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス
スペイン内戦終結後の小さな村。両親と姉と暮らす6歳の少女アナは、村に巡回上映された映画『フランケンシュタイン』に魅了され、映画の怪物が生きていると信じるようになる。アナは怪物を探して村はずれの小屋を訪れるが、そこには脱走兵らしき男がおり……。1940年代のスペインを舞台に、ひとりの少女を取り巻く現実と空想の世界が入り混じる様を詩情豊かに描いた、名匠ビクトル・エリセによる長編デビュー作。純真無垢な光を宿した主人公アナの瞳が胸を打つ。サン・セバスディアンでグランプリ(黄金の貝殻賞)受賞、シカゴ国際映画祭で銀賞(シルバー・ヒューゴー賞)受賞。
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■ 特別プログラム
17:00~17:45 予定
樋口泰人×甫木元空 トーク
プログラム券の半券をお持ちの方はご入場いただけます。
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■ プログラム5
18:00~18:59
「はだかのゆめ」
2022年/59分/日本/カラー/DCP
監督・脚本・編集:甫木元空
出演:青木柚 唯野未歩子 前野健太 甫木元尊英
四国山脈に囲まれた高知県、四万十川のほとりに暮らす一家の人々。祖父の住む家で余命を送る決意をした母、それに寄り添う息子ノロ。嘘が真で闊歩する現世を憂うノロマなノロは、近づく母の死を受け入れられず徘徊している……。若くして両親を亡くし、高知県で祖父と暮らす監督自身の現在を半ば投影した、親子3代にわたる時間と、その時間の境界線を飛び越えた触れ合いの、そしてそれでも触れることのできない残酷な距離の物語。映画監督にしてミュージシャンでもある甫木元空による2作目の長編監督作品。
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19:10~20:57
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」
2005年/107分/日本/カラー/DCP
監督・脚本:青山真治
出演:浅野忠信、宮﨑あおい、中原昌也、筒井康隆、戸田昌宏、鶴見慎吾、エリカ 川津祐介 / 岡田茉莉子
西暦2015年、感染すると自殺したくなるという正体不明の致死ウイルスによる“レミング病”が世界中で蔓延していた。海の近くで静かに暮らすふたりのミュージシャンは都市での成功を忘れ、新たな音作りに没頭している。そこへ、“レミング病”に感染した孫娘ハナを助けてほしいという富豪が訪れ、彼らの演奏するノイズ・ミュージックで孫娘を救って欲しいと依頼する。広大な空の下、誰も聞いたことのない音が響き渡り、ハナを包み込んでゆく。タイトルの『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』とは、“神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや”という意味のヘブライ語。第58回カンヌ映画祭“ある視点”部門出品。
-主催
関係者コメント
樋口 泰人(ひぐち・やすひと)
映画批評家、boid主宰、爆音映画祭プロデューサー。1998年に「boid」設立。04年から吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。08年より始まった「爆音映画祭」は全国的に展開中。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)、編書に『ロスト・イン・アメリカ』(デジタルハリウッド)、『恐怖の映画史』(黒沢清、篠崎誠著/青土社)など。
デジタル上映システムの普及と洗練により、映像や音響における製作者たちの製作意図がその意図通りに反映されやすくなった今、しかしそれでもなお紛れ込んでしまう偶然や意図的に隠された背景にある幽かなものたちの気配を、爆音上映は浮かび上がらせる。たとえば『マッドマックス 怒りのデスロード』ではエンジン音や爆発音、砂嵐の轟音の中に潜んだ美しく切ない響きを。それは虐げられた女性たちや死んでいった者たちの存在証明でもあるかもしれない。また『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』では怒涛の波や響き渡るノイズを覆う静寂を。誰もがそこで生まれそこに戻っていく場所の「サウンド・オブ・サイレンス」である。そして『ユリイカ』においては主人公たちの何気ない日常に貼りついた幽かなノイズを。われわれがわれわれだけで生きているわけではなく、映画もその1本だけで成立しているわけではない、そのことの果てしない広がりと意味を、われわれはそこで実感することになるはずだ。
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甫木元 空 (ほきもと・そら)
映画作家、音楽家、小説家。1992年、埼玉県出身、高知県四万十町在住。多摩美術大学映像演劇学科在学中に青山真治の指導を受け、卒業後青山真治、仙頭武則共同プロデュースにより、自身が監督、脚本、音楽をつとめた『はるねこ』で長編映画デビュー。2019年にBialystocksを結成、22年にメジャーデビュー作『Quicksand』を発表。本作が収録する「はだかのゆめ」を主題歌とする長編第2作『はだかのゆめ』が同年に公開。23年には同名の小説で小説家としてもデビューした。
青山真治、堀禎一、山本政志、レオス・カラックス、ビクトル・エリセ……。
学生時代青山真治監督に映画を学びながら、撮影現場や劇場で映画がいかに自由か教えてもらったいくつかの作品を今回爆音映画祭で上映します。爆音といってもただ音が大きくなるわけではありません。上映のために通常の映画用ではなく音楽ライヴ用の音響設備を使い、大音響の中で映画を体験する試みです。
その映画が持っている「声」に合わせて、会場でどう響くのかも含めて音を調整していく。
映画を見ようとしてる自分を一回壊して、細胞一つ一つに音を染み込ませるように、二度と再現する事のできない体験を伴って映画が立ち上がっていく様を一緒に体験していただけたら。
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無料託児サービス
ACSA(アクサ)認定のベビーシッター資格もしくは保育士・各種教員免許を持つベビーシッターによる託児サービスです。下記の時間でのご観覧中、安心してお子様をお預けいただけます。
時間|1月20日(土)12:45~17:10(プログラム1の上映時間中)
定員|10名
場所|2階 リハーサル室
申込方法|お電話(088-866-8000)で仮予約の上、申込書を1月12日(金)までにお送りください。
シッター提供|ムッターシューレ
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同時開催 詳細は美術館のウェブサイトをご覧ください
◆ARTIST FOCUS #04 甫木元空 窓外 1991-2021/会期12月16日~2024年2月18日
◆石元泰博・コレクション展 フォトセンターの10年 2期/会期12月23日~2024年2月12日
◆高知放送開局70周年・高知県立美術館開館30周年記念 ジブリパークとジブリ展 ※ジブリ展のみ事前予約制(日時指定)/会期12月23日~2024年3月31日
「ロビンソンの庭」
「ロビンソンの庭」
「マッドマックス 怒りのデスロード」©2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
「マッドマックス 怒りのデスロード」©2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
「EUREKA ユリイカ」©J-WORKS FILM INITIATIVE
「EUREKA ユリイカ」©J-WORKS FILM INITIATIVE
「赤ずきん」--写真 田村尚子
「アネット」© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / EUROSPACE / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
「アネット」© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / EUROSPACE / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
「天竜区奥領家大沢 別所製茶工場」
「天竜区奥領家大沢 別所製茶工場」
「ミツバチのささやき」©2005 Video Mercury Films S.A.
「ミツバチのささやき」©2005 Video Mercury Films S.A.
「はだかのゆめ」©PONY CANYON
「はだかのゆめ」©PONY CANYON
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」©2005 OLM / VAP / TOKYO FM
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」©2005 OLM / VAP / TOKYO FM