PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画

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高知ライブエール・プロジェクト
第2回 高知あだたん映画祭 ー 須崎
映像と身体 KOCHI ADATAN film Festival 2023

2023年10月21日[土] - 2023年10月29日[日]

会期|2023(令和5)年10月21日(土)〜10月29日(日)*23日[月]休館
会場|須崎市

  • すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸(須崎市青木町1-16)
    10月21日[土]〜29日[日] *23日[月]休館
  • 須崎市立市民文化会館 多目的大ホール(須崎市新町2丁目7−15)
    10月21日[土]
  • 錦湯(銭湯跡)(須崎市浜町1丁目2-2)ー10月21日[土]〜29日[日] *23日[月]休館

料金(税込)
■10/21[土]遠藤麻衣子特集」(会場:須崎市立市民文化会館)1,000円、小学生以下無料 ※当日券のみ、予約不要

■10/29[日]「吉開菜央+松本一哉 上映会+パフォーマンス」(会場:すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸) 1,000円、小学生以下無料
ご予約|すさき まちかどギャラリー[050-8803-8668]にお電話でお申し込みください。(月曜休館)※定員20名程

■10/21[土]-29[日] ※23日(月)休館「川添彩特集」「五島一浩特集」「磯部真也特集」(会場:すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸、錦湯[銭湯跡])入場無料 (10:00-17:00)

*10/21[土]「遠藤麻衣子特集」、10/29[日]「吉開菜央+松本一哉 上映会+パフォーマンス」身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引(割引料金:前売700円、当日840円)です。

主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸、大心劇場、大月町、あにめのいろは、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
共催|イメージフォーラム

後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送

作品提供(須崎市)|遠藤麻衣子、川添彩、磯部真也、五島一浩、吉開菜央

助成|文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名|JAPAN LIVE YELL project

 JLYpロゴ_HP用.jpg  文化庁ロゴ.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

「第2回 高知あだたん映画祭」会場|須崎市、安田町、大月町、高知市

  1. 須崎市|映像と身体
        ーすさき まちかどギャラリー/旧三浦邸、須崎市立市民文化会館 他
        ー10月21日[土]〜29日[日] *23日[月]休館
  2. 安田町|監督 田中絹代 特集
        ー大心劇場
        ー11月10日[金]・11日[土]・12日[日]
  3. 大月町|アニメーション
        ー文化教育交流拠点 COSA
        ー11月18日[土]・19日[日]
  4. 高知市|美術館ホールを驚かせたアーティストたち
        ー高知県立美術館ホール
        ー11月25日[土]・26日[日]

概要

高知あだたん映画祭-KOCHI ADATAN film Festival-は、テレビなどで放映されるポピュラーな映画ではなく、アート性の高い映画や、新進気鋭の作家の映画、サブカルチャー的な映画などを高知県内の広い地域で上映し、映像表現の多様性を味わう映画祭です。2022年に続き2回目となる今年は、須崎市、安田町、大月町、高知市の4カ所で、地域ごとに特色のある映画を上映します。

今年の「須崎会場」では、日本の若手映画作家を特集します。トークゲストとして登壇する遠藤麻衣子、川添彩に加えて、磯部真也、五島一浩作品も須崎市内で上映します。併せて、昨年好評だった吉開菜央と、松本一哉の音楽による“身体×音響×映像”のライブ・パフォーマンスも行います。

※ゲスト 遠藤麻衣子、川添彩、吉開菜央、松本一哉

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"あだたん"とは「(器に)収まりきれない」を意味する高知の方言。
(使用例)龍馬は土佐にはあだたん男よ。

 

“遠藤麻衣子特集” 

10月21日(土)のみ
会場|須崎市立市民文化会館 多目的大ホール
入場料|1,000円、小学生以下無料
※当日券のみ、予約不要

※各作品の上映後に遠藤麻衣子によるトークあり

13:00~14:16
『KUICHISAN』
2011年/76分/35ミリ
米兵が行きかうとある沖縄の町。少年は、この世の終わりが来るのを、コーラフロートを飲みながら待っている。淡々と進む夏休み、ある出会いをきっかけに、少年は自分の中に渦巻くものを感じ始める。渦巻はやがてその島の持つ自然の力と一体となり、少年をいざなっていく。

14:40~15:53
『TECHNOLOGY』
2016年/73分/DCP
謎の力によって月からさらわれ地球にやってきた少女。彼女の風貌は目を引き、その匂いになぜか人々はなつかしさを覚える。この地では、聖なる植物を巡り、絶え間ない争いが日々繰り返されていた。そんな中、サックスを片手にまたひとりの運び屋がこの地に降り立つが…。

16:15~17:04
『TOKYO TELEPATH 2020』
2020年/49分/DCP
2020年オリンピック・パラリンピックを控え、目まぐるしく変貌する東京に降り立つ少女。彼女は東京の結界を正す任務を受け、都内各所を巡っていく。一方、FUSIONという新技術によってテレパシーの才能を開花させた、もうひとりの少女がコンタクトを試みてくる…。

 

【遠藤麻衣子】映画監督/アーティスト。1981年、ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。2000年にニューヨークへ渡り、バイオリニストとして、オーケストラやバンドでの演奏活動、映画のサウンドトラックへの音楽提供など音楽中心の活動を展開する。2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』で監督デビューを果たす。2011年から東京を拠点に活動。現在、東京都写真美術館で開催中の展覧会「風景論以後」にオンライン用に制作された『空』を展示中(11/5まで)。

Maiko_ENDO.jpg 遠藤麻衣子 ©︎Eleonore Hendricks

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吉開菜央+松本一哉 上映会&パフォーマンス「See you in the sea.」

10月29日(日) 17:00開演
会場|すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
入場料|1,000円、小学生以下無料
ご予約|
すさき まちかどギャラリー[050-8803-8668]にお電話でお申し込みください。(月曜休館)※定員20名程

上映『Grand Bouquet』
2019年/14分/デジタルファイル
監督:吉開菜央 音楽:松本一哉
言葉の代わりに花を吐く女。罵詈雑言が飛び交う現代に超巨大な花束を送る、情動と暴力の衝突を描いたヒューマンホラー。カンヌ国際映画祭正式招待作品。

パフォーマンス『See you in the sea.』
吉開菜央(映像作家、ダンサー、コレオグラファー)と松本一哉(音楽家、サウンドアーティスト)による 身体×音響×映像の特別パフォーマンス。
太平洋を前にした港町・須崎で水と生命をテーマに気鋭のアーティスト2人が1回限りのセッションを行う。

吉開菜央・松本一哉 トーク

 

【吉開菜央】1987年生まれ。映画作家・振付家・ダンサー。日本女子体育大学卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。作品は国内外の映画祭で上映、展示されており、MVの演出なども行なう。主な監督作に『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』など。

吉開菜央 写真_CREA_クレジット込.jpg 吉開菜央

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【松本一哉】音楽家・サウンドアーティスト。環境ごとにあるモノ・造形物・自然物・身体・装置など、本来楽器では無いモノも用いて多様な音表現を行う。自身で起こす音とその場で起こる環境音とが渾然一体となるように働きかけていき、音に没入させる即興表現を追究している。

アー写2.jpg 松本一哉

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“川添彩特集”(ループ上映)

会場|すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸 (10:00-17:00)
10月21日(土)~29日(日) ※23日休館・29日の上映は14時まで
入場無料

10月22日(日) 14:00-14:30 川添彩トーク

『きりはじめて、はなをむすぶ。』
2012年/10分/デジタルファイル
時計が秒を刻む音だろうか。やや湿った音だ。丘を歩く女の子の足取り、白飛びした畳の上の女の子、路に倒れる女の子、皮膚にこびりついた文字、畳に散らばる文字、肉体と衣服と光。8ミリフィルムとデジタルビデオの質感。雑踏、息遣い、体の発する音、無音という音。生理と光と音の衝突の中に、立ち眩みのするような感覚を定着させた作品。

『姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)』
2014年/43分/デジタルファイル
「2012年に地球、滅亡しちゃうんだって」「やだよ」。黒い塊を運ぶ男。叫ぶ男子高校生。疾走する女子高生。予言者。群がる子供たち。ショットからはみ出す音、入り込んでくる音、イメージの連続と切断、ショットの独立性を揺るがす編集は〈いま・ここ〉の不確かさをあらわにする。〈いま・ここ〉からの生の衝動がはみ出そうとしているのか。

『とおぼえ』
2022年/24分/デジタルファイル
弟の死に顔に自分自身の死を感じた主人公は、自己の存在の不確かさへと思いを深めていく。内田百閒の短編小説「とおぼえ」と「冥途」から着想されている。記憶と現実を行き来するように進む物語とフィルム撮影の光のゆらめきの中に生と死のあわいを表出しようとした野心作。第52回ロッテルダム国際映画祭短編部門公式出品作品。

『夜の電車』
2019年/15分/デジタルファイル
三好銀の漫画「夜中の電車」を原案とした短編。アパートを飛び出して、乗客もまばらな深夜の電車に乗ることで起きる、なにげない日常の変容。エジプトに持ち去られようとする自転車、車窓から見る暗闇、鳴り響く黒電話。とあるカップルに起きたひとときの心の変化を、幻想的な心象風景を織り交ぜて詩的に描いている。

『とてつもなく大きな』
2020年/11分/デジタルファイル
エイコは子供の頃に聞いた音を何度も思い出す。あれはすごく大きい何かの呼吸。現実か夢か判然としない光景の中で、自分自身の存在を揺さぶられるようなイメージを記憶の中に追い求める主人公の意識の流れを描く。挿入されるフィルム撮影の水のイメージや、詩のテキストが観客の想像力を刺激する。第73回カンヌ国際映画祭批評家週間短編部門上映作品。

【川添彩】1989年横浜生まれ。多摩美術大学で青山真治氏に、東京藝術大学大学院で黒沢清氏に師事。『きりはじめて、はなをむすぶ。』(2012)がイメージフォーラム・フェスティバル2012で大賞受賞。『とてつもなく大きな』(2020)が第73回カンヌ国際映画祭 批評家週間部門に選出された。

川添彩.jpg 川添彩

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“五島一浩特集” (ループ上映) 

会場|すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸 (10:00-17:00)
10月21日(土)~29日(日) ※23日休館
入場無料

『SHADOWLAND』
2013年/14分/デジタルファイル(3D)
都市の回路を移動する自動車のライトによって、街中の至る所に投げかけられる「影」。街の中にある、もう一つの実体。毎夜、都市それ自身を網膜として何万回も重ね書きされる、誰にも読み解かれない都市の記憶。 固定された一台のカメラによって撮影された映像に、僅かな時間差をつけることのみで驚くべき3D映像を抽出します。(五島一浩)

『z reactor』
2004年/11分/デジタルファイル
近似した二枚の静止画をオーバーラップすると、通常の動画以上の立体感・移動感が感じられることがあります。大袈裟に言えばそれは、本来は写っていないコマ間の情報を、見る者の脳が補完して認識するという映画の基本概念に(さらには空間認識の根本に)、直接触れる体験のように思います。この作品は、重層する都市―東京の姿を、連続する静止画とオーバーラップだけで再構築しようとする試みです。(五島一浩)

『相対位置』
2012年/11分/デジタルファイル
移動する電車の窓から、並走する別の編成を観察します。電車はそれぞれの決まった軌道の上を走っていますが、その動きは渦に揉まれているかのように予想できません。それまで、何か大きな系(地球?)に乗って安定した軌跡を描いていたはずの私の運動ベクトルは、手がかりを失って狂い始めます。移動しているのは私なのか、世界なのか。(五島一浩)

『grained time vol.5 walker(s) on the crossroad』
2021年/4分/デジタルファイル
異なる場所、時間に撮られた、様々な歩く人の映像から1コマずつ抜き出して編集することで、「歩く」動きを再構築しました。 実写や人形アニメは各コマに「違う時間」の「同じ対象」が写っているのに対し、手描きアニメの各コマの「絵」は、「違う紙」に描かれています。何が同じで、何が違うのかに注目し、映像とは何なのか、モンタージュとアニメーションの境界を問います。(五島一浩)

 【五島一浩】映像作家。1969年静岡県生まれ。アナログとデジタルの境界、感覚の粒子化をテーマにした映像、インスタレーション作品を制作している。『SHADOWLAND』(2013)で アルス・エレクトロニカ2014準グランプリ、『これは映画ではないらしい』(2014)で第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞など、国内外で多くの作品を発表している。

五島一浩.jpgのサムネイル画像 五島一浩

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“磯部真也特集”(ループ上映)  

会場|錦湯 [銭湯跡] (10:00-17:00)
10月21日(土)~29日(日) ※23日休館
入場無料

『EDEN』
2011年/15分/16ミリ(デジタル版)
岩手県八幡平市にある巨大廃墟、旧松尾鉱山跡。かつてその場所は「雲上の楽園」と呼ばれ、一万人の暮らしがあった。十数棟の鉄筋コンクリートの廃墟はゆっくりと朽ち果てながら、それでも未だあり続けている。この作品ではその場所にある無常と永遠という相反する時間を映像化しようと試みました。(磯部真也)

『For rest』
2017年/17分/16ミリ(デジタル版)
森(Forest)の樹木の根元に置かれた食卓にご馳走が並ぶ。16ミリフィルムのタイムラプスで食物が次第に腐る。この時間の流れを見つめながら、観客の想像力は、死(rest)を含むさまざまなイメージを触発されて物語を紡ぐが、やがて食卓が草の山となって新たな芽が生え始める中、時間の神秘さに打ち震えるとともに再生の希望を抱くようになる。

『13』
2020年/11分/デジタルファイル
13秒間隔のインターバル撮影、多重露光、天体の定点観測、16ミリフィルム、そして30代の半分を占める5年の時間。21世紀のヘリオグラフィーという、美しい時代錯誤だというべきか。歴史となった光の詩学を顕在化する、孤独な太陽礼拝というべきか。意識を失う瞬間と意識が戻る瞬間が交差するような、作品中盤の色と音が忘れられない。

 

【磯部真也】1982年横浜市生まれ。東京造形大学大学院、イメージフォーラム映像研究所卒業。『13』(2020)と『ユーモレスク』(2022)でイメージフォーラム・フェスティバル 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションで大賞を受賞。『13』は2021年のアナーバー映画祭でもグランプリを受賞している。

ShinyaISOBE.jpeg 磯部真也

遠藤麻衣子_kuichisan_main.jpg遠藤麻衣子『KUICHISAN』 ©︎A FOOL

sub1.png遠藤麻衣子『KUICHISAN』 ©︎A FOOL

sub2.png遠藤麻衣子『KUICHISAN』 ©︎A FOOL

main.pngのサムネイル画像遠藤麻衣子『TECHNOLOGY』 ©︎A FOOL、the cup of tea

sub1.jpg遠藤麻衣子『TECHNOLOGY』 ©︎A FOOL、the cup of tea

sub2.jpg遠藤麻衣子『TECHNOLOGY』 ©︎A FOOL、the cup of tea

main.jpeg遠藤麻衣子『TOKYO TELEPATH 2020』 ©︎A FOOL

sub1.jpeg遠藤麻衣子『TOKYO TELEPATH 2020』 ©︎A FOOL

sub2.jpeg遠藤麻衣子『TOKYO TELEPATH 2020』 ©︎A FOOL

吉開菜央_grandbouquet_1_s.jpgのサムネイル画像吉開菜央『Grand Bouquet』

grandbouquet_3_hp用.jpg吉開菜央『Grand Bouquet』

grandbouquet_4_hp用.jpg吉開菜央『Grand Bouquet』

01_Seeyouinthesea_10 (1).jpg吉開菜央+松本一哉 パフォーマンス『See you in the sea』イメージ画像 ©吉開菜央

03_seeyouinthesea_80.jpg吉開菜央+松本一哉 パフォーマンス『See you in the sea』イメージ画像 ©吉開菜央

04_seeyouinthesea_70.jpg吉開菜央+松本一哉 パフォーマンス『See you in the sea』イメージ画像 ©吉開菜央

05_seeyouinthesea_120 (1).jpg吉開菜央+松本一哉 パフォーマンス『See you in the sea』イメージ画像 ©吉開菜央

きりはじめて、はなをむすぶ.jpg川添彩『きりはじめて、はなをむすぶ』

姉と弟.png川添彩『姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)』

夜の電車1.jpg川添彩『夜の電車』

とおぼえ.jpeg川添彩『とおぼえ』

とてつもなく大きな.jpg川添彩『とてつもなく大きな』

z_reactor.jpg五島一浩『z reactor』

相対位置.jpg五島一浩『相対位置』

walker(s).jpg五島一浩『grained time vol.5 walker(s) on the crossroad』

EDEN.jpg磯部真也『EDEN』

For rest2.JPG磯部真也『For rest』

13.JPG磯部真也『13』

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