PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
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高知ライブエール・プロジェクト
第2回 高知あだたん映画祭 ー 高知市
美術館ホールを驚かせた
アーティストたち
KOCHI ADATAN film Festival 2023
2023年11月25日[土] - 2023年11月26日[日]
会期|2023(令和5)年11月25日(土)〜26日(日)
会場|高知県立美術館ホール
料金(税込)|
【1日券】前売1,000円(当日1,200円)/小学生以下無料
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引(割引料金:700円)です。
前売券販売所|
高知県立美術館ミュージアムショップ TEL. 088-866-7653 (9:00~17:00)
金高堂書店本店 TEL. 088-822-0161 (10:00~20:45)
ローソンチケット〔Lコード:63037〕https://l-tike.com/order/?gLcode=63037
主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸、大心劇場、大月町、あにめのいろは、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
共催|イメージフォーラム
後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
作品提供(高知市)|株式会社テラヤマ・ワールド、株式会社ステューディオスリー、神戸映画資料館、有限会社スタンス・カンパニー、福岡市総合図書館、seriousFilm、向井山朋子ファンデーション、一般社団法人マルタス、ダムタイプ、トモ・スズキ・ジャパン有限会社
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名|JAPAN LIVE YELL project
「高知あだたん映画祭」他会場|安田町、大月町、高知市
- 須崎市|すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
ー10月21日[土]〜29日[日] *23日[月]休館 - 安田町|大心劇場
ー11月10日[金]・11日[土]・12日[日] - 大月町|COSA大月町
ー11月18日[土]・19日[日] - 高知市|高知県立美術館ホール
ー11月25日[土]・26日[日]
概要
高知あだたん映画祭-KOCHI ADATAN film Festival-は、テレビなどで放映されるポピュラーな映画ではなく、アート性の高い映画や、新進気鋭の作家の映画、サブカルチャー的な映画などを高知県内の広い地域で上映し、映像表現の多様性を味わう映画祭です。2022年に続き2回目となる今年は、須崎市、安田町、大月町、高知市の4カ所で、地域ごとに特色のある映画を上映します。
4会場目は、今年開館30周年を迎える高知県立美術館に併設する「高知県立美術館ホール」。30年の間に様々な映画上映や舞台公演を行ってきた本会場を主軸に、寺山修司、維新派、向井山朋子、ダムタイプ、マシュー・バーニーの映像作品を上映します。
※下記プログラムのなかの◆印は美術館ホールでの上演・上映歴。
上映プログラム
◾️11月25日(土)
【寺山修司】1935年青森県生まれ。18歳で歌壇にデビュー。1967年に劇団・演劇実験室「天井桟敷」結成。多彩な魅力の一つが幻想的でカルトな実験映画。スクリーンの意味を問い、観客を挑発し続けた。今年は没後40周年に当たる。
◆2001年 4月30日、5月4日 高知県立文学館2001年春季特別展寺山修司展「テラヤマワールド-きらめく闇の宇宙」関連企画 寺山修司映像パノラマ館
13:00-13:40
『草迷宮』
1979年/40分/フランス/カラー/DCP
監督・台本:寺山修司 台本:岸田理生 撮影:鈴木達夫 挿画:花輪和一 原作:泉鏡花「草迷宮」より
出演:三上博史、若松武、新高恵子、伊丹十三
泉鏡花の短編小説を原作に、死んだ母親の口ずさんでいた手毬歌を探して旅をする少年の物語。寺山映像美の最高峰。三上博史、衝撃のデビュー作。
13:50-14:17
『トマトケチャップ皇帝』
1971年/27分/モノクロ調色/ブルーレイ
監督・脚本:寺山修司 撮影:沢渡朔
出演:新高恵子、アポロ太郎、100人の子供たち
“子どもによる子どものための子どもの空想のユートピア”をつくる試み。スキャンダラスでエロティックな傑作。ツーロン映画祭審査員特別賞受賞。カンヌ映画祭監督週間招待。
14:18-14:27
『ローラ』
1974年/9分/カラー/ブルーレイ
監督・脚本:寺山修司 撮影:鈴木達夫 音楽:田中未知 衣装:蘭妖子
出演:森崎偏陸、小野正子、蘭妖子
客席からスクリーンの中へ“出入りできる映画”。実際に客席からスクリーンに飛び込むパフォーマンスを実施
14:28-15:02
『審判』
1975年/34分/カラー/ブルーレイ
監督・脚本:寺山修司 撮影:福元文一 音楽:J・A・シーザー
出演:新高恵子、大野進、蘭妖子
釘で被われたイメージの釘学大全。観客によってスクリーンは釘の壁と化す。あなたも釘を打ち込もう!ベルリン映画祭特別上映。ベナルマデナ映画祭特別賞。
【維新派】1970年大阪で結成。主宰は故松本雄吉。70~80年代は過激な公演も多かったが、91年の「ヂャンヂャン☆オペラ『少年街』」で独自のスタイルを確立。大規模な野外舞台が特長。2016年に松本雄吉氏が死去。2017年に解散した。
◆1994年11月6日 開館1周年記念事業「ヂャンヂャン☆オペラ『少年街』」
15:15-16:25
『足乃裏から冥王まで』
1979年/70分/カラー/DVD
監督:井筒和生(和幸) 製作会社:竹馬企画、フィルムジャック 製作:森重晃 助監督:西村隆、浜田昌憲 撮影:牧逸郎、福島洋 音楽:福島洋
企画・出演:劇団日本維新派
今や巨匠と言ってもいい井筒和幸監督作品。1979年冬に劇団日本維新派(当時)が天王寺野外音楽堂で上演した「足乃裏から冥王まで」の公演記録を中心に、大阪ミナミの夜、ストリップ小屋の風景などを交えて描いた記録映画。当時の維新派の過激さを知ることができることができると共に、監督自身の青春の叫びを感じることができる。
16:35-17:20
『阿呆船 さかしまの巡礼』
1984年/45分/カラー/ブルーレイ
監督:康浩朗 助監督:稲見俊雄 撮影:福島洋 音楽:杉本裕一 台詞監修:松本雄吉 出演:維新派
維新派が1983年に行った公演「つばき式・月光のシャドウボール」の模様を、独特の映像イメージでまとめた異色ドキュメンタリー。監督の康浩朗は「1968大阪の夏 反戦の貌」(1968)、「むちうたれる者 ドキュメント輪禍」(1969)などを手がけた映像作家で、維新派の演劇に衝撃を受けた彼が、ミッシェル・フーコーの「狂気の歴史」の一節から「狂人の船=阿呆船」というモチーフを得て舞台の模様を再構築している。
17:40-19:31
『蜃気楼劇場』
1992年/カラー/111分/16ミリ
監督:杉本信昭 製作会社:スタンス・カンパニー 製作:坂口一直 撮影:清水良雄 音楽:高橋鮎生、内橋和久、木村充揮(憂歌団) 編集:村本勝 フィルム提供:福岡市総合図書館 出演:維新派
巨大な野外劇場を自ら建築し、公演活動を行ってきた維新派。1991年、維新派初の東京での本格的野外公演「ヂャンヂャン☆オペラ『少年街』」のために、汐留の国鉄跡地に作られた巨大野外劇場の建築、そして公演終了後、解体され跡形もなくなるまでを描くドキュメンタリー。
◾️11月26日(日)
【向井山朋子】アムステルダムを拠点にするピアニスト・美術家。ピアニストとして数々の受賞歴がある他、舞台芸術やインスタレーションを発表。ダンス、ファッションなど幅広い分野とのコラボレーションやプロデュース分野でも活躍。
◆2010年7月18日 向井山朋子ピアノパフォーマンス ソニック・タペストリーⅣ
◆2018年4月30日~5月12日 向井山朋子「HOME」
◆2018年7月13日14日 日本・オランダ国際共同製作 雅歌(GAKA)
10:00-10:24
《雅歌(GAKA)》2020
2020年/カラー/24分/ブルーレイ
監督:向井山朋子、レニエ・ファン・ブルムレン
製作会社:seriousFilm、向井山朋子ファンデーション、一般社団法人マルタス 脚本:アリアン・カガノフ 撮影:ウイロ・フェリックス 衣装:ティン・ゴン
振付:山田うん
出演:湯浅永麻、神崎智紀、広末知沙、飯森沙百合、伊藤知奈美、三田瑤子、西田祥子、西山友貴、山崎眞結、山下彩子
本作は、2018年6月にオランダ・テルスヘリング島で開催された野外舞台芸術祭「ウーロル・フェスティバル」での初演後、高知県立美術館・中庭、伊豆諸島の神津島で上演された向井山朋子演出の公演《雅歌(GAKA)》をもとに制作された映像作品。
【ダムタイプ】1984年、京都市立芸術大学の学生を中心に結成。美術、音楽、像、ダンスなど異なる領域の出身者によって結成されたマルチメディア・パフォーマンス・アーティスト集団。
◆1997年5月3日4日・5日 ダムタイプ S/Nプロジェクト「BEDTIME STORIES」
◆1999年5月15日・16日 ダムタイプ パフォーマンス[OR]
◆2000年10月28日・29日 ダムタイプ パフォーマンス「メモランダム」(日本初演)
10:30-11:56
《S/N》記録映像
1995年・2005年/カラー/86分/デジタルデータ
映像編集:高谷史郎 翻訳:アルフレッド・バーンバウム パフォーマンス初演:1994年 オーストラリア アデレード 撮影:日本衛星放送WOWOW(1995年スパイラルホール/東京)出演:石橋健次郎、鍵田いずみ、小山田徹、ピーター・ゴライトリー、砂山典子、高嶺格、田中真由美、古橋悌二、薮内美佐子
※ライブサウンド・オペレーション:山中透
ジェンダー、セクシュアリティ、国籍、人種など属性の間に引かれて少数者を生むボーダーラインへの意識を揺さぶる。ボーダーが日々更新される現代社会において、「S/N」は先駆的であるだけでなく、極めてスタイリッシュな世界最高峰の舞台芸術作品である
【マシュー・バーニー】1967年サンフランシスコ生まれの美術家。91年サンフランシスコ近代美術館の個展で注目され、以降数々の国際展で受賞。94年から2002年にかけて長編映画シリーズ「クレマスター」を発表。ニューヨーク在住。
◆2002年11月23日24日 マシュー・バーニー「クレマスター」フィルムサイクル
◆2006年8月29日 マシュー・バーニー「クレマスター・サイクル」ノンストップ上映会
13:30-14:11
『クレマスター1』
1995年/アメリカ/カラー/41分/35ミリ
脚本・監督:マシュー・バーニー 撮影:ピーター・ストライトマン 音楽:ジョナサン・べプラ 振付:マシュー・バーニー、ジュリー・スティーブンス
出演:マーティー・ドミネーション
マシュー・バーニー生誕の地、米国アイダホの州都ボイシ。アメフト用の巨大なブロンコ・スタジアムでは、青いコートの上で白いドレスのコーラスガールがラインダンスを繰り広げている。上空には2台の飛行船が浮かび、それぞれ4名の客室乗務員が乗っている。テーブルの下には「グッドイヤー」と呼ばれる女神が潜んでいた。米国の振付師・映画監督のバスビー・バークレーの超大作にオマージュをささげたハリウッド・ミュージカル風の作品。
14:20-17:37(途中15分の休憩あり)
『クレマスター3』
2002年/アメリカ/カラー/182分/35ミリ
脚本・監督:マシュー・バーニー 撮影:ピーター・ストライトマン 音楽:ジョナサン・べプラ―
出演:ザ・マイティ・ビグス、ピーター・ドナルド・バダラメンティ、ネスリン・カラノウ、マシュー・バーニー、リチャードン・セラ、ポール・ブレイディ
ケルト神話の世界から始まる。一転して場面はニューヨークのマンハッタン。クライスラービルに、ゾンビの死刑囚ゲイリー・ギルモアが運ばれる。マシュー・バーニー演じる見習い職人の仕事はエレベーターの中をセメントで固めることだが、ビル内の秘密クラブに迷い込んでしまう。その後舞台はグッゲンハイム美術館へ。そしてケルト神話の世界に戻ると・・・。「クレマスター」全作の引用を散りばめ、シリーズ5部作全体を締めくくる3時間の超大作。
監督:井筒和生(和幸)「足の裏から冥王まで」出演:劇団日本維新派
監督:井筒和生(和幸)「足の裏から冥王まで」出演:劇団日本維新派
《雅歌(GAKA)》2020 © Tomoko Mukaiyama + Reinier van Brummelen Producer: SeriousFilm
《雅歌(GAKA)》2020 © Tomoko Mukaiyama + Reinier van Brummelen Producer: SeriousFilm
ダムタイプ 《S/N》記録映像 photo:Kazuo Fukunaga
ダムタイプ 《S/N》記録映像 photo:Kazuo Fukunaga
マシュー・バーニー「クレマスター1」 CREMASTER 1, 1995 Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
マシュー・バーニー「クレマスター1」 CREMASTER 1, 1995 Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
マシュー・バーニー「クレマスター3」 CREMASTER 3, 2002 Photo Chris Winget © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
マシュー・バーニー「クレマスター3」 CREMASTER 3, 2002 Photo Chris Winget © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels